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2006年11月26日 (日)

男達

男は悩んでいた。この男、本名を岡村といった。今度のS社発行の雑誌にて自身の作品を連載予定なのだが、武論尊、史村翔どっちの名義で行くか決心がつかないでいたのだ。S社なので武論尊で行こうかとも思ったが、作品的には史村っぽい。上手く言えないのだが、岡村としては今度描く作品は史村名義で行くべきだと思っていたのだ。


だがネームバリュー的には武論尊の方が勝る。成功しやすいとも言えるだろう。だから武論尊で行こうか、いや、だがそれでもやはり史村で行きたい。そんな葛藤のさなか、原画の池上からこんな進言が。「てか、別にどっちでも変わんないっすよ。そんなんどうでもいいから早く話作ってよマジで。本当使えねェなこのオッサン…。」


目から鱗が落ちたようだった。岡村はその一言になにか大事なことを気づかされたのだった。恐らく池上は何かを気づかせようと言ったつもりではなく本当にどうでも良かったのだろうと思うが、大事なことを教えてくれてありがとうと、岡村は感謝の気持ちでいっぱいになった。それとは別にナメきった口をきいた池上を一発ぶん殴っといた。


そういうことか。名前とかは別にどうでもいいんだ。どっち名義であれいい作品を作らねばならない。名義云々で悩む時間があるんなら、その時間がもったいないから更により良いネームを考えろということか。よし、決めた。勢いをつけるために、自分の気持ちそのままに史村翔名義で行こう。この気持ちならいける。いい作品になるぞ。連日に渡り長々とすいませんでした。近々始まる史村、池上の連載にご期待ください。岡村靖幸でした。

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