« 2006年10月 | トップページ | 2006年12月 »

2006年11月

2006年11月26日 (日)

男達

男は悩んでいた。この男、本名を岡村といった。今度のS社発行の雑誌にて自身の作品を連載予定なのだが、武論尊、史村翔どっちの名義で行くか決心がつかないでいたのだ。S社なので武論尊で行こうかとも思ったが、作品的には史村っぽい。上手く言えないのだが、岡村としては今度描く作品は史村名義で行くべきだと思っていたのだ。


だがネームバリュー的には武論尊の方が勝る。成功しやすいとも言えるだろう。だから武論尊で行こうか、いや、だがそれでもやはり史村で行きたい。そんな葛藤のさなか、原画の池上からこんな進言が。「てか、別にどっちでも変わんないっすよ。そんなんどうでもいいから早く話作ってよマジで。本当使えねェなこのオッサン…。」


目から鱗が落ちたようだった。岡村はその一言になにか大事なことを気づかされたのだった。恐らく池上は何かを気づかせようと言ったつもりではなく本当にどうでも良かったのだろうと思うが、大事なことを教えてくれてありがとうと、岡村は感謝の気持ちでいっぱいになった。それとは別にナメきった口をきいた池上を一発ぶん殴っといた。


そういうことか。名前とかは別にどうでもいいんだ。どっち名義であれいい作品を作らねばならない。名義云々で悩む時間があるんなら、その時間がもったいないから更により良いネームを考えろということか。よし、決めた。勢いをつけるために、自分の気持ちそのままに史村翔名義で行こう。この気持ちならいける。いい作品になるぞ。連日に渡り長々とすいませんでした。近々始まる史村、池上の連載にご期待ください。岡村靖幸でした。

|

2006年11月25日 (土)

恋慕

え?私のことを好きな男がいるって?マジでー、そうなのぉ。うふふ。どんな気持ちかって?まぁ…どんな人とか関係なく、好かれる事自体は悪い気なんてしないわよ。へ~こんな私のことが。えへへ。…で、誰なの?実際。え?聞こえなかった、もっかい言って?…は?!あなただって?マジで!?うわーマジ最悪。てかマジでキモイ。無理。今後一週間辺りブルーな気持ちだわ。なに?私と付き合おうとか思ってたの?うぁ~ありえない。死ねよマジで。あなたとセックスするくらいなら夜道で数人の変態に輪姦された方がマシだわよ。てかあなたとセックスなんて考えただけでも吐き気がするわよ。吐き気が。いや…、冗談じゃなく。や、ちょい待って。てかちょゴメ本当におぼぼぼぼぼぼ!おぉぼぼぼぼぼぼ!!ぼろろろろ!ろろぉ、お、、おほ、おほ。ふー、失敬。あ、飲む?私の嘔吐物。出来立てのホヤホヤよ。せっかく告白なんてしてくれたんだし今なら体中の老廃物と言う老廃物をミックスしてあなたに差し上げてもよろしくてよ。おほほほ。あら、そろそろバイト先の「クラブ 恥垢取り放題」に行く時間なので失礼しますわ。ゴメン遊ばせ。


高校時代、そんな感じでフられたことがあります。その時の屈辱ははっきりと覚えています。しかし、その当時はなにクソ!と、それをバネに頑張れた気がします。今の創作意欲に繋がっているとも言えるでしょう。そしてその頃から私のバイタリティは変わっていません。人間は変わらない。変わっちゃいけねェんだ。皆さんこんばんは、史村翔です。

|

2006年11月24日 (金)

狂人

一目見てこの少女は狂人だとわかった。繁華街を歩いているときに見た少女である。顔の造形は際立って整っているとは思えないがしかし悪くも無く、体全体のスタイルもスラっと細く、適度に今風のファッションをし、それらが与える印象は大体の人に「キレイだ」と思わせるような少女であった。にも関わらず、少女は間違いなく狂人であった。なぜならおまんこ丸出しだったからである。


それはそうと「ペニス」や「ちんこ」などと何回書いても別になんとも思わないのに、「おまんこ」と書くとちょっとだけ、恥ずかしいような、心が躍るような、そんなウキウキした心持ちになるのはなぜだろうか。しばらく考えたのちに私はこう結論付けた。おまんこには夢と希望が詰まっている。そしてちんこには血液が詰まっている。こんばんは武論尊です。

|

2006年11月11日 (土)

小さなことから

「出来ないことは無理にしなくていいの。それよりも、自分で出来ることからコツコツとやることが大切なのよ。」


当てられた問題の答えがさっぱりわからず、黒板の前で立ち尽くしている僕を先生が優しく諭した。僕はこう思った。出来ることからっつうか1mmも出来ないから、黒板に1文字も書けずにこうやって皆の前で阿呆みたいにただ茫然と立っているんだよちくしょう。バカにしやがって。一発罵声でも浴びせて教室から飛び出して行こうか。だがその先生が若く小柄で、そしてキレイな先生だったので「そっすかーえへへー」とかなんとかヘラヘラ言いながら席に戻った。


しかしその言葉は予想以上に私の心に重くのしかかっていた。いつも「何かを見つけなさい。勉強が駄目でも、なにか誰にも負けないようなものを見つけなさい」と言われていたのだ。教育熱心な先生だった。自分に何が出来るんだろう。僕はこの学校に来て何を学ぶのだろう。ただ給食を食べに来ているだけなのだろうか。学生生活が貴重だと言うことは僕にもわかる。そして、あっと言う間に過ぎることも。妙に深刻な気持ちになり、2日くらい学校を休んで考えた末、ある時、ハッと、自分にも得意なものがあるじゃないか、そう気づいた。


翌日、学校に行き、それを証明したかったため、放課後先生に残ってもらった。


「諏訪くん、話があるって言ってたけど、どうしたの?」


「先生、あったんだ。僕にも、得意なものが。やりたいことが。やっと見つかったんだ!」


先生は、嬉しいような、また、期待に満ちた表情をした。


「まぁ、そうなの!先生嬉しい。…本当に嬉しいわ。その…やりたいってこと、先生に教えてもらえるかな?」


自信に満ちた顔でうなづき、やおらズボンを脱ぎ準備を始める僕。一瞬なにが起こったかわからず固まった後、悲鳴を上げる先生。準備万端の愚息を慰め始める僕。がむしゃらにしごき続ける僕。


「先生、これなんだ。僕、これが得意なんだ。生来の手首の柔らかさを生かして、誰にも真似できないストロークを生み出し、常人には味わう事の出来ない快感を得ることが出来るんだ!先生、僕これなら誰にも負けないんだ!」


もちろんオナニーは全く生産的なことでもないし、褒められることでもない。ただ、先生に褒めてもらいたかった。自分にも得意なことがある、誰にも真似できないことがあると、先生に知って欲しかったんだ。そのときの私は純粋で、真っ直ぐすぎた。もちろんそのときのペニスも真っ直ぐに先生を向いていた。悲鳴を聞き駆けつけた他の教員に発見され、体育教師に殴られ、親が来て、泣いて謝って、他色々あったと思うが茫然自失となっていたので覚えていない。



…大人になった今、そのことを思い出しちょっと恥ずかしく、いや、死ぬほど恥ずかしい心持ちになる。しかし、あの時の、あの真っ直ぐな気持ちは果たして悪いものだったのだろうか。それが良い事か悪い事はとにかく、自分にも自信が持てる事を持ち、成長して行こうと、ただがむしゃらに前へ向かって走ろうとするようなあの気持ち自体はダメなものだったのだろうか。私にはわからない。今の私にわかるのはあの時はただ先生に見られながらオナニーしたら気持ち良いだろうなと思っていただけだということだ。

|

« 2006年10月 | トップページ | 2006年12月 »